1968-04-18 第58回国会 衆議院 社会労働委員会 第16号
○今村政府委員 実は、先ほど申し上げましたように、例の朝日事件の時代、三十三年ころは、たとえばシャツが一年に何枚使えるとか、石けんは何個要るとか、非常にこまかいことを書いて、要するに積み上げをやっておったわけです。ところが、それでは生活保護は伸びないというので、エンゲル方式というのに三十六年から切りかえました。
○今村政府委員 実は、先ほど申し上げましたように、例の朝日事件の時代、三十三年ころは、たとえばシャツが一年に何枚使えるとか、石けんは何個要るとか、非常にこまかいことを書いて、要するに積み上げをやっておったわけです。ところが、それでは生活保護は伸びないというので、エンゲル方式というのに三十六年から切りかえました。
しかし人によりましては、そういうものもないということで、病院のほうでは完全看護、完全寝具で、必要に応じて出してくれるというかっこうでございますから、あと残りますのは、いわゆる日用品費——これは三年おりますか二年おりますか、そういう場合に、実は先生先ほど朝日事件の問題を仰せられましたが、あの当時日用品費の六百円が、三十一、二年ごろでございますけれども、高いか低いかということでございました。
これは、朝日事件の第一審の判決でも、この点を明確にいたしまして、最低限度の生活水準を判定するについては、そのときどきの国の予算の配分によって左右すべきものではない、最低限度の水準は決して予算の有無によって決定されるものではない、むしろこれを指導、支配すべきものである、こういう判決をいたしておりますし、また学者は全部、この生活保護基準の決定については、これは予算あるいはその他の経済事情によって左右せらるべきものではない
先ほどの御答弁によりますと、生活保護と年金との性質が違うからというようなことを言っておられましたが、まず、憲法上できめられた最低限度の生活におきましても、すでにこれが違法であるということが、朝日事件の中で、裁判で決定されておるような実情であります。
かつて朝日事件という、結核患者の訴訟事件でも、憲法違反だということで国が敗訴になっているのです。そういうようないきさつから見ましても、これは物価と照らし合わせて当然値上げ、してこなければ、とても貧困家庭を救っていくことができない、こういうことが生まれるわけですが、この点についてはどうお考えになっておりますか。
○古井国務大臣 朝日事件、あれではどうも少なくて、補食が足らないとか日用品が足らぬとかというようなことがいろいろあれされておるようでありますが、いずれにしましても、この事実は昭和三十一年の事実でありますから、四年前の事実であります。四年前のあの保護基準が適当であったかということが訴訟のポイントであります。御承知のように、今日の保護基準の問題ではないわけであります。
○説明員(太宰博邦君) 便宜私からお答えいたしますが、お尋ねの東京地方裁判所のいわゆる朝日事件に対する判決を私ども検討いたしましたわけでございますが、お話にもありましたように、入院患者の日用品費の六百円が不十分である、それから療養所における給食の際に補食というものを認めるべきである、こういう二点が中心のようでございます。
朝日事件の方は別で、これと関連して来年度上げるという考えに立ってはおらないのであります。 次に朝日事件に関して少し申し上げます。私どもでは患者の栄養、治療、嗜好等の立場から病院給食につきましては複数献立にしたりあるいは普通食と特別食に分け、必要により軟食を与えたり食欲の盛んな人には盛りつけを多くしたりし、また患者の病症により治療食を与えています。